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歯科コラム:補助清掃用具2

みなさんこんにちは、衛生士鳥羽です。

(前回の「歯科コラム:補助清掃用具1」の続きです。)

 

「歯間ブラシ」

 

歯間ブラシも歯と歯の間のプラークをとるものです。ブリッジの下や、歯と歯の間の広いところ、矯正装置の周りなどに使用します。

歯ブラシと歯間ブラシを併用することで、プラーク除去率が1.5倍に向上したと言う報告があります。

歯間ブラシの交換時期は、使用したら洗って1週間使えるものから使い捨てのものそれぞれあるので説明をよく確認しましょう。

 

効果

①歯と歯の間のプラーク除去効果の向上

②虫歯や歯周病の予防

③口臭の予防や改善

 

歯間ブラシの種類

①素材による分類

針金タイプとゴムタイプがあります。

◎針金タイプ

針金にブラシがついているもので、汚れを落としやすい反面、間違った使い方をすると歯茎を傷つけることがあります。

◎ゴムタイプ

柔らかく歯茎を傷つけにくいため、針金タイプと比べるとプラーク除去率は低下します。 歯間ブラシを使いはじめたばかりの人に推奨されます。

 

②持ち手のタイプによる分類

I字型、L字型、カーブ型があります。

◎I字型

持ち手部分が真っ直ぐになっており、前歯に使用しやすいです。奥歯に対しては先端を曲げて使用しますが、歯列に沿いにくいため操作性に優れず慣れが必要です。

◎L字型

ブラシの根元がL字型をしているものです。前歯だけではなく、奥歯の清掃もしやすいのが特徴です。

◎カーブ型

持ち手部分が長めでカーブしているため、歯列に沿って挿入することができます。奥歯の清掃がしやすいです。

 

③ブラシのサイズによる分類

ブラシのサイズは大きく分けて「SSS,  SS, S, M, L, LL」の6種類あります。

「SSS, SS, 」は歯間の隙間が狭い部分や矯正装置、ワイヤーの間の清掃に用いられます。

「S, M」軽く歯茎が下がっていて歯と歯の間が少々広いところ、ブリッジの周辺の清掃に用いられます。

「L, LL」は重度に歯茎が下がっていて歯と歯の間が広いところ、歯の根っこが見えている部位などの広い隙間の清掃に用いられます。

サイズにつきましては、上記のものが全ての患者に適しているわけではないので自分に合ったサイズのものを選択しましょう。

 

 

「ワンタフトブラシ」

 

 

虫歯や、歯周病などの歯科疾患が一番少ないスウェーデンの人々が毎日のオーラルケアに取り入れているのがワンタフトブラシです。

磨き残しを防ぎ、ブラッシング効果を高めるアイテムです。

普通の歯ブラシより毛が密集しているため、磨くときは優しく細かく動かすようにしましょう。

間違った使用を続けると、歯茎が下がってしまう原因にもなってしまいます。

歯ブラシの交換時期は1ヶ月に1回交換しましょう。

 

ワンタフトブラシを使うといいところ

①歯並びの悪いところ

②矯正装置の周り

③ブリッジの周り

④孤立している歯の周り

⑤上下前歯の裏側

⑥一番奥の歯の後ろ側

⑦下の奥歯の内側の歯と歯茎の境目

⑧上の奥歯の外側

etc.

 

最後に…

使いはじめた最初は面倒になってしまったり、ちょっとしたコツが必要かもしれませんが、慣れてくると簡単かつ効率的にプラークをとることができます。

歯間ブラシ、デンタルフロス、ワンタフトブラシは補助清掃用具と言われていますが、歯ブラシと同じくらいとても大切な道具ということを日々患者さんの口腔内を拝見して感じています。

実際に私も寝る前は歯ブラシで磨いた後に、デンタルフロスをして、ワンタフトブラシで磨き残しているところを磨くようにしています。

習慣化されればデンタルフロスとワンタフトブラシを使わない日は違和感があります。

是非皆さんにも毎日1回、補助清掃用具の使用をしていただきたいです。

当院では歯科衛生士によるブラッシング指導、患者さん一人一人にあった補助用具、歯ブラシの選択についてもアドバイスさせていただきます。

どうぞお気軽にご相談ください。