虫歯の治療について
当院は虫歯の状態にあわせた治療を行っています。
ルーペやマイクロスコープを用い、進行段階を見極め、できるだけ歯を残す治療を心掛けています。
深く進行した虫歯の場合も失った歯を補うべく、各種詰め物・被せ物をご用意しております。
気になる方はお気軽にご相談ください。
虫歯の進行度合い
むし歯(C1)
虫歯の初期段階です。痛みはなく、黒ずんでいたり、すりガラスのような不透明な色になることがあります。この段階で治療を始めることができれば、けずらずにつめることが出来る可能性があります。
むし歯(C2)
象牙質まで達するう窩(虫歯の穴)を形成し、冷たい水を飲んだりする際、傷みを感じることがあります。詰め物や被せ物で対応します。
むし歯(C3)
神経(歯髄)まで達するう窩(虫歯の穴)。ずきずきする痛みを発することで夜寝れないこともありますが、それが過ぎると神経が死んでしまう為、傷みは止まります。しかし、根突病巣(根の病気)ができて急性症状になると、ずきずきした痛みや、噛んだ時に激しい痛みを感じ、時として腫れることもあります。
被せ物や大きな詰め物で治療を行います。
むし歯(C4)
歯冠部(歯の頭)がなくなり、根っこだけの状態(残根状態)になります。根突病巣(根の病気)ができて、急性症状になると、激しい痛みを感じ、時として腫れることもあります。この状態になってしまうと抜歯による治療を行います。
詰め物・被せ物のご紹介
ジルコニア
| 素材 | ジルコニア(人工のダイヤモンドと同じ素材)と場合によってはセラミックスを焼き付ける |
|---|---|
| メリット | 擦り減りにくい ブロックを削り出して作るため鋳造欠陥がない 自然な色合いが再現できる 透明感が出せる 金属を使用していないため、金属アレルギーの心配がない 金属を使用していないため、黒ずみが出ない 表面がつるつるで虫歯になりにくい |
| デメリット | 他の補綴物と比べると製作に時間がかかる |
MB（メタルボンド）
| 素材 | 専用合金にセラミックスを焼き付ける |
|---|---|
| メリット | 強度に優れている 変色せず擦り減りにくい |
| デメリット | 歯茎との境目に黒ずみが出やすい 金属にアレルギー反応が出ることがある 人によって、ごくまれに欠けたり、擦り減ることがある |
ハイブリッド
| 素材 | セラミックスとプラスチックの混合物 |
|---|---|
| メリット | 保険のものと比べるとやや長持ちする 金属アレルギーの心配がない 黒ずみが出にくい |
| デメリット | プラスチックが2割入っているので変色、擦り減りしやすい 衝撃に弱い 前歯にしかできない |
セレックCr
| 素材 | セラミックス |
|---|---|
| メリット | 医院の機械で作るため技工料がかからず他のものより安価でできる 歯と似た性質のため、咬み合う歯を傷めない 金属を使用していないため、黒ずみが出ない 金属を使用していないため、金属アレルギーの心配がない |
| デメリット | 衝撃に弱い 強い咬みしめに不向き 歯ぎしり、食いしばりの癖がある人はナイトガード(マウスピース)の使用が必須 |
前装冠
| 素材 | 保険適用の金属にプラスチックを使用 |
|---|---|
| メリット | 保険適用なので安価 |
| デメリット | 3~4年で劣化 変色しやすい 欠けやすく、擦り減りやすい におい成分がつきやすいため、においの原因になる 歯茎との境目に黒ずみが出やすい 歯茎との境目に隙間ができやすく虫歯になりやすい 金属にアレルギー反応が出ることがある |
ゴールド
| 素材 | 金合金 |
|---|---|
| メリット | 自然歯に近い柔らかさがあり咬み合う歯を傷めない 噛む力の強い奥歯に最適 歯茎の境目が黒ずまない |
| デメリット | 見た目が目立つ 金属にアレルギー反応が出ることがある |
ファイバーポスト
| 素材 | グラスファイバー |
|---|---|
| メリット | 天然歯と同じ硬さと弾力性 歯根を破折から守る 光が透過する土台のため、ジルコニア、セレックと組み合わせると自然な透明感を再現できる 金属を使用していないため、金属アレルギーの心配がない |
| デメリット | 保険でやる金属の土台より高価 |
セレックIn
| 素材 | セラミックス |
|---|---|
| メリット | 一日でできる 接着力が高いため取れにくい 医院の機械で作るため技工料がかからず他のものより安価でできる 歯と似た性質のため、咬み合う歯を傷めない 接着が強く取れにくい 黒ずみが出ない 金属アレルギーの心配がない |
| デメリット | 衝撃に弱い 歯ぎしり、食いしばりの癖がある人はナイトガード(マウスピース)の使用が必須 |
大切な歯を失わないために。
予防歯科。
治療が終われば、安心と思っていませんか？
きれいに治療した後でも、虫歯の再発リスクは常に潜んでいます。ご自身の歯ブラシでケアできない部分は、プロフェッショナル・ケア(専門家によるお口の手入れ)でお口の健康を守っていきましょう。
歯を失ってしまったら
大切な歯を失ってしまったら、入れ歯やインプラントなどの治療法があります。詳しくは歯を補う治療をご覧ください。