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歯科コラム:噛むことの大切さ

こんにちは、衛生士の櫻原です。
今日は噛むことの大切さについてお話しします。
みなさんはごはんをしっかり噛んで食べていますか?

噛むことには大切な役割がたくさんあります。
よく噛むとどんないいことがあるのでしょうか?
噛むことの効用をまとめた標語があるので紹介します。

『ひみこのはがいーぜ』
聞いたことがある方もいらっしゃると思います。
1つ1つの文字に意味があります。
詳しく見て行きましょう。

ひ:肥満防止
よく噛むと脳が刺激され、満腹中枢が働くので食べ過ぎによる肥満を防ぐことができます。

み:味覚の発達
よく噛むと唾液がよく出るのと、食べ物が細かくなり表面積が増すため、食べ物の本来の味を感じることができます。

こ:言葉の発音がはっきり
よく噛むことで口の周りの筋肉も発達し、正しい発音ができるようになります。

の:脳の発達
よく噛むことで脳が刺激され脳に流れる血液の量が増えるため、子供は脳が発達し、大人は物忘れを予防することができます。

は:歯の病気予防
噛むことで唾液がたくさん出ます。
唾液には「自浄作用」と言って食べかすや最近を洗い流す作用があり、虫歯や歯周病の予防に繋がります。

が:ガンの予防
発ガン物質は唾液に30秒つけておくと毒消しの効果があるそうです。
よく噛むと唾液がよく出て食べ物と混ざり、がん予防に役立ちます。

いー:胃腸快調
消化を助け、食べ過ぎを防ぎます。
また胃腸の働きを活発にします。

ぜ:全力投球
噛むことで身体活発になり、仕事や勉強に集中することができます。

これらのように、噛むことにはこの8つのいいことがあります。

日本人の噛む回数や、食事時間は時代とともに減ってきています。
弥生時代では一回の食事で噛んだ回数は約4000回、食事時間は60分もかかりました。
現代人は一回の食事で噛んだ回数は約620回、食事時間は11分でした。
また、現代人は噛む回数が少ないので顎が昔の人に比べて小さいので歯並びが悪くなりやすいです。

現代では昔よりもやわらかくて食べやすいものが多く、噛む回数が減ってきています。
そのため、意識して噛むことや、硬い食べ物を食べるようにしましょう。

硬いものを食べるためにはそれを噛む歯が必要不可欠です。
歯が無くなったら入れ歯を入れて噛むからいいわと思う方もいるかもしれません。
しかし、自分の歯で噛む力が100パーセントだとすると入れ歯で噛む力は30〜40パーセントしか出ないと言われています。
そのため、入れ歯で自分の歯と同じように硬いものを噛むのは難しいのです。
いつまでも気持ちよく食事をするためには、歯を多く残し、自分の歯で食べ物を噛めるようにしましょう。

よく噛むことにはダイエット効果もあります。
噛むことで脳からヒスタミンが分泌され、満腹中枢を刺激して食欲が抑えられます。
さらに、ノルアドレナリンが体内に多く分泌され、脂肪が燃焼されやすくなります。
また、噛むことで腸の蠕動運動が活発になります。
腸が良く動くことでカロリーを消費するのです。
では、どのくらい噛めば良いのでしょうか?
1口30回噛むように心がけましょう!
実際に「噛んで痩せる健康法」をあみ出したフレッチャーは100kgあった体重がこの健康法を行って30kgの減量に成功したそうです。
さらに、よく噛むと小顔効果もあります。
口の周りには表情筋がたくさんあります。
噛む回数が増えると口周りの筋肉が活発に動き、フェイスラインの引き締め効果があります。

また、高齢になると栄養不足になりがちです。
栄養を摂るためにはタンパク質を摂ることが大切です。
タンパク質はお肉などですが、お肉は硬いため歯がないと噛んで食べることができません。
栄養を摂るためには硬いものを噛むことができる歯を残す必要があります。

歯を多く残し、美味しくごはんを食べるために、毎日の歯磨きや、歯科医院での定期検診を受けましょう。
気になることがありましたらお気軽にご相談ください!