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歯科コラム:虫歯について

こんにちは!衛生士の竹内です。11月から関歯科では、歯科に関するコラムを掲載していきますので、よろしくお願いします。

みなさん、虫歯という言葉は、よく耳にすると思いますが、実際どういうものかご存知でしょうか?

コラム1回目は、虫歯についてお話していきたいと思います。虫歯は正式に歯学では、う蝕(カリエス)と言います。虫歯はとても身近な病気です。生涯で日本人の9割以上が虫歯を経験しているそうです。この虫歯とは、プラーク(歯垢)の中にいる虫歯菌、主にミュータンス菌などが出す酸によって、歯が溶かさる病気です。虫歯菌は糖分をエサにしてどんどん増えるため、甘い物をよく食べれば虫歯になりやすくなります。ただ、虫歯の原因はそれだけではなく、食事の回数や歯並び、歯磨きの状況、唾液の量などさまざまな原因によって生じます。次に虫歯ができやすい場所とはどこか?

①歯と歯の間⇒歯と歯の細い隙間に歯ブラシの毛先が入りにくく、歯垢を取りにくい場所です。汚れが落としきれず磨き残しが残ったままになっている場所が多いのでデンタルフロスや歯間ブラシなどの補助用具が必要になってきます。

②奥歯の噛む面(溝の部分)⇒形状が複雑で歯ブラシが届きにくく、隅々まで磨きにくい場所です。

③歯と歯ぐきの境目(歯頸部)⇒歯垢が残り虫歯が進行しやすい場所です。また、歯ぐきが下がり歯の根元が露出した部分は、歯質が柔らかいため虫歯の進行も早くなります。

その為、この上記3つの場所は特に注意して磨きましょう!

次に虫歯の新進行段階についてお話していきます。虫歯の進行状況によって、C0~C4の5段階に分け、進行状況を判断する目安としています。

①C0:脱灰⇒歯質が溶け始めているところが、エナメル質に白い斑点のように見える状態。痛みなどの自覚症状はありません。正しい歯磨きや、歯を強くするフッ素を使うことにより、進行を止めることができます。

②C1:エナメル質の虫歯⇒エナメル質が溶けて穴が開いた状態。まだ痛みなどの自覚症状はありません。虫歯部分を削ってプラスチック(レジン)を詰めて治療します。

③C2:象牙質の虫歯⇒象牙質まで虫歯が進行した状態。冷たいものや甘いものを食べると歯がしみて痛みます。虫歯部分を削って、大きさ・範囲・噛み合わせの状態によって、詰め物(インレー)や被せもの(クラウン)で治療していきます。

④C3:神経に達した虫歯⇒神経にまで達した状態。ズキズキと痛みを感じたり、冷たい、温かいものがしみる、噛むと痛いなどの症状がでます。ほとんどの場合、神経を取り除く治療を行い、被せもの(クラウン)を被せます。

⑤C4:歯根に達した虫歯⇒虫歯の末期状態。根の部分だけが残った状態です。神経の治療をしても残せない場合は歯を抜きます。その後、ブリッジや入れ歯、インプラント治療をしていきます。

 

最後に、、、

今回は虫歯についてお話いたしました。歯が痛くなってから治療するのではなく、痛くなる前に虫歯や歯周病などの歯の病気を予防することが大切です。お口を健康に保つためには、お家でのセルフケアはもちろん、歯科医院で行うプロフェッショナルケアのこの2つをきちんと行うことが大切です。お口の健康を守るため、歯科医院での定期的な検診をおすすめします!