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歯科コラム:オーラルフレイル

みなさんこんにちは。歯科衛生士の大端です。

前回のコラムでは歯の生える順番についてお話しをさせていただきました。

今回はオーラルフレイルについてお話ししたいと思います。

 

「オーラルフレイル」って聞いたことありますか?もしかすると、「フレイル」という言葉はどこかで聞いた事があるのではないでしょうか?

フレイルとは体の衰えという意味で病気や寝たきりになる前の生活の不自由さが増えていく状態のことを言います。

 

今回のテーマの「オーラルフレイル」とは、お口の衰えを意味します。

 

みなさんはお口の機能について考えたことはありますか?

私たちは食べ物を見ると「唾液」が出て、お口の中を潤します。食べるという動作には「噛む」「味を感じ取る」「飲み込む」という機能が働きます。あとは言葉を「話す」機能などもあります。普段何気なく行っていますが、お口には沢山の機能があります。

オーラルフレイルの始まりは、唾液が出にくく口の中が「乾燥」したり、食べている最中の「食べこぼし」「わずかにむせる」「噛めない食べ物が増える」など、ちょっとした症状が出ます。些細な事なので見逃し易く、気付きにくいのですが、実はオーラルフレイルはもう始まっているのです。

しかし、安心してください^^

そんな症状を見逃さず、適切な対応を行えば病気や寝たきりになる前に、健康な状態に近づくことが可能です。つまりオーラルフレイルは「治すことができる状態」なのです。

オーラルフレイルを予防、改善するためにもお口の機能をよくする体操をご紹介しますので是非一度やってみて下さい。使用するものはありません。

強いて言えば毎日続ける意思が大切です。(これがなかなか難しいですよね、、)

 

①口をすぼめる

「う〜」と言うように口をすぼめましょう。

②ほおをへこませる

口から息が出てしまわないようにへこませましょう。

③ほおをふくらませる

②とは反対に口から息が出てしまわないように、ぷくっとふくらませましょう。

④舌を持ち上げる

「あ〜」のお口で舌を上につけるように持ち上げましょう。

⑤舌を回す

時計回りや反時計回りに舌を回しましょう。

 

これらの五つは食べたり話したりするときの、あご、唇、ほお、舌、のどが鍛えられます。普段あまり使っていないところはやりにくいと感じると思います。1日に数回行いオーラルフレイルを予防、改善しましょう。

はじめにお話ししたように、ご自身ではなかなか気付きにくいオーラルフレイルの始まり。早めに気付ければベストですよね。

そのためにも大切なのが定期的な歯科検診です。定期的に通うことで、歯科医師や歯科衛生士が患者さんの一言やお口を通していち早く変化に気づくことが出来るので適切な対応が行えます。虫歯や歯周病で歯を失っていれば入れ歯やブリッジ、インプラントなどその患者さんに合ったものを入れてお口の機能を回復することが出来ます。

些細なことでもお口の変化を感じたり気になることがあればお気軽にご相談下さい。

私たちも精一杯お力になります。みなさんで生涯健口を目指しましょう!