歯科コラム:歯磨剤(歯磨き粉)について
こんにちは衛生士の櫻原です!
今回は歯磨剤(歯磨き粉)についてお話しします。
1.歯磨剤とは何か
2.歯磨剤の種類
3.歯磨き粉の効果
4.歯磨き粉の使用方法
5.当院おすすめの歯磨き粉の紹介
上記の5つに分けてお話します。
1.歯磨剤とは何か
歯磨きをするときは歯磨き粉を使用しますが、それらを歯磨剤といいます。
昔は粉状のものが主流でしたが、現在はペースト状のものが一般的です。
清掃効果を高めるためのものです。
薬用成分を配合している歯磨剤が90%以上をしめています。
虫歯予防、歯周病予防、口臭除去、着色除去などの効果があるものがあります。
2.歯磨剤の種類
歯磨剤は化粧品と医薬部外品に分けられます。
●化粧品→基本成分(清掃剤、湿潤剤、発泡剤、粘結剤、香味剤、保存料)だけが配合
●医薬部外品→基本成分+薬用成分が配合
薬用成分はお口の中のお悩みに合わせて選ぶのをおすすめします。
3.歯磨き粉の効果
効率よく歯垢を除去する効果
歯垢をつきにくくする効果
があります。
4.歯磨き粉の使用方法
歯磨き粉は年齢に応じて適切な量を使用しましょう。
6ヶ月〜2歳 3mm程度
3〜5歳 5mm以下
6〜14歳 1cm程度
15歳以上 2cm程度
を目安に使用しましょう。
ゆすぎ方
1.ブラッシング後、歯磨剤を吐き出す
2.大さじ1杯程度の少量の水で1回のみお口をゆすぐ
ポイントは少量の水で1回のみ洗口をすることです。
そうすることで口腔内に歯磨剤の薬用成分が残ります。
5.当院おすすめの歯磨き粉の紹介
歯磨き粉はお口の中のお悩みで選ぶのをおすすめします。
①Check up スタンダード
6歳以上の方にお使いいただけるベーシックな歯磨き粉です。
フッ素濃度1450ppm配合しており、虫歯予防に効果的です。
泡立ちが少なく、優しい香味なので少量洗口が可能で、低研磨性により、歯や歯肉を傷つけにくくなっています。
カチオン化セルロース配合でフッ素がお口の中に留まりやすいです。
②Check up ルートケア
歯周病やブラシ圧によって歯肉が下がって、歯の根が露出した方に向けた歯磨剤です。
研磨剤無配合のジェルタイプなので歯の根(象牙質)にも優しいです。
低発泡、低香味で丁寧にブラッシングができ、少量先行が可能です。
フッ素濃度1450ppm配合しており、虫歯予防に、
硝酸カリウム配合で知覚過敏抑制にも効果的です。
PCA(ピロリドンカルボン酸)配合→露出した象牙質表面のコラーゲンをコーティングし、フッ素を長く留める
CPC(塩化セチルピリジニウム)配合→口腔内の浮遊菌を殺菌し、歯周病、虫歯を防ぐ
③ヒノペリオ
歯周病が気になる方におすすめの歯磨き粉です。
薬用成分5つ
殺菌作用
「ヒノキチオール」「イゾプロピルメチルフェノール(IPMP)」
抗炎症作用
「グリチルリチン酸ジカリウム」
再石灰化促進作用
「モノフルオロリン酸ナトリウム(=フッ素)」
史跡沈着予防
「ゼオライト」
収斂作用(歯茎を引き締める)
「ウラジロガシエキス」
を含んでいます。
フッ素1450ppm配合で虫歯の予防にも適しています。
湿潤剤も配合されており。口腔乾燥症にも有効です。
④ルシェロホワイト
歯の着色が気になる人(コーヒー、紅茶、赤ワインを飲む人、タバコを吸う人)、ホワイトニング後やプロフェッショナルケア後で白さを持続したい方におすすめです。
弱アルカリ性で汚れを浮かせて落とします。
歯に優しいきめ細かいLime粒子(清掃剤)で汚れを落とします。
PEG400(ポリエチレングリコール)がタバコのヤニを溶解除去します。
薬用成分「モノフルオロリン酸ナトリウム(フッ素)」950ppmが歯質の再石灰化を促進し、虫歯の発生と進行を予防します。
⑤Check up 子供用(ぶどう、ストロベリー、アップル、グレープ)
歯が生えてきたお子様〜学齢期におすすめの歯磨き粉です。
少ない泡立ち、優しい香味で少量先行が可能です。
低研磨性なので、歯や歯肉に優しいです。
ぶどうはフッ素500ppm配合で、1〜2歳のお子様におすすめしています。
ストロベリー、アップル、グレープは
フッ素950ppm配合で3歳以上のお子様におすすめです。
年齢に応じた使用量を守って使いましょう。
(4、歯磨き粉の使用方法を参照)
歯磨き粉はご自身のお口のお悩みに合わせて選ぶのをお勧めします。
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